里見要次郎

電飾の着物もド派手なカツラも、役者の写真をプリントしたタペストリーも、
なんなら星型の泣きぼくろさえ、みんなこの人が流行らせた。
ひとまわり上の役者たちは、舞台を馬鹿にしてるのかと眉をひそめ、
ひとまわり下の役者たちは、真似してみたいと憧れた。
しゃべって歌って笑わせて。
世代を超えて、支持をしたのは、多くの観客だった。
大衆演劇界の風雲児、「要ちゃん」こと里見要次郎は今年芸道60年。
今日もド派手な衣装がよく似合う。
1963(昭和38)年8月6日、広島県出身。18歳で里見劇団進明座座長二代目里見要次郎を襲
名。祖父の代に九州福岡の遠賀川筋から始まった劇団の、初代座長から数えて17代目に
当たる。