二代目恋川純 「口上」

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7月29日(水)千秋楽

1カ月間、いままでとはまた違った感情がございます。この大変な状況でございます。(大衆演劇は)いいときも悪いときもあり続けるものだとは思っておりますが、全世界的にこんな大変なことになり、そんなかでも(定休日の)月曜日以外休むことなく、幕を開けて、みなさんに来ていただきまして、ありがたい限りでございます。


公演中定番のダジャレ「ブルーライト横から」(ブルーライトヨコハマにかけて)。横浜なだけに。

1日だけ、どうしようかと思うくらい少ない日がありました(笑)。でもそんなときこそ、少ないときこそ、楽しんで頑張ろうという気持ちでおりました。

お客様が少ないときに空いている席は、きっとその頑張りを見て、次の時代に新しいお客さまを引きつけてくれる神さまたちが座っている席なんだろうと思いまして。

だからお客さんが一番少なかったときには、今日は神さまで超満員!というふうに、なんてわかりやすいちょっと頭のゆるい男なんだろうと自分で思いながら(笑)。

普通に落ち込むこともあれば、喜ぶことも、人間ですから当たり前にあるんですけれども、来ていただいているみなさんには、笑顔で帰っていただこうと思って、やって参りました。

こういう大変な状況こそ、折れても腐らないで頑張っていきたいと思います。花の咲かない寒い日は、下へ下へと根をはやすという言葉がありまして、僕、すごい好きなんですけどね。

10年くらい前、兄貴がぬけた直後にね、もう恋川劇団は潰れたといううわさがすごかったんです。でもそこからまた、ニョキっと首が出てきたわけですけど。

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