二代目恋川純 「口上」

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(世間では)仕事もリモートでやるような時代になってきて、急にゴロっと時代が変わったような気がいたしますけれども、そんななか、それでも髷をつけて時代劇をやるこの大衆演劇。歌舞伎もそうですけれども。松本幸四郎さんが、史上初のライブ配信をやって千秋楽を無事に迎えて、涙を流してインタビューに答えていたという記事が今朝、流れていましたけれども、まあ、知名度も全然違いますけれども、共感できるところがあって。僕らも舞台の動画配信とかやりましたし、見にいらっしゃることができない方がちょっとでも楽しんでいただけたらいいなと思っていまもやってますけども、自分自身はライブが好きというか、生の舞台が好きで。

幕が開いて、そこにお客さまがいるというのが当たり前の世界で物心ついたときから生きて参りまして、ガンガン音楽が鳴っているほうがよく眠れたりとか、そういう子ども時代を過ごしてきました。

自分自身は、舞台以外に考えられない人生になりましたので、ほんとにこれからもどれだけいけるかわかりませんけれども、みなさんも大変な時代なので体に気をつけていただきまして、また横浜でお会いできたらと思います。

先月もそうでしたけれど、前とは違うこの状況で、幕を開けてそこにお客さまが来てくれることが、どれだけありがたいかということを、千秋楽近くなるとほんとに思います。

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