第5回 小純が純になったワケ

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子役のころの名前を教えてください。

恋川小純といいました。

かわいいです! 次男の座長が、なぜ恋川純の名を襲名したのですか?

僕が継いだのは、すごいしょうもない理由なんです。

キリッと粋に決まってます。

普通に考えたら、ご長男が継ぎますよね。

親父(初代恋川純)が兄貴(恋川純弥)に、そろそろ名前を継げっていう時期があったらしいんですよ。僕はむっちゃちっちゃかったから、覚えてないですけど。

ちょうどそのタイミングで知り合った姓名判断の先生みたいな人に、恋川純の名前をみてもらったら、首から上の病気にかかりやすと言われたと。たしかに親父は、頚椎を切って人工骨を入れる大手術をしているし、頭痛持ちだし、目も悪い。兄貴がそれを聞いて、「オレ、純弥のままでいいわ」って言ったらしいんです。親父もあっさり了解して、そのままになったんです。

舞踊とは思えない、お芝居のワンシーンのよう。

それなのに?

それから10年くらいして、いつまでも小純のままじゃなんだからっていうんで、僕に恋川純を継がせたんですよ。姓名判断の話、家族全員、忘れてて(笑)。16歳くらいだったかな。

ただ強いだけではないのが、何よりの魅力。

全員忘れてたっていうのがすごいです。

まあ、そういう理由です。確かにね、よくよく考えると、僕も首から上の病気、多いです。頭のうえにミラーボールが落ちてきたこともあるし。でも二代目恋川純で浸透してるし、変えません。だから、ちょっとややこしいんですよね。座長を襲名してからは6年目ですけど、名前を襲名してからは13年くらいなんですよ。さらに、座長としては僕は三代目ですけど、恋川純の名前は二代目。もう、足して五代目でもいいか(笑)。

(2020年7月3日 三吉演芸場にて)

取材・文 佐野由佳

【二代目恋川純 インタビュー連載】
第1回 いろんなものを捨てました!
第2回 コロナのおかげで
第3回 しからずんば、ぬ〜ん
第4回 荷物をまとめた「13の夜」
第6回 努力の人
第7回 父の教え
第8回 座長二代目恋川純ができるまで
第9回 おしゃれな最後

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