フォロワー8000人超え。 近江飛龍の「17Live」は舞台より面白い!?

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スマホの画面は花だらけ

「5月に入ってからかな、フォロワーが1日で4000人増えた日があったんですよ」

 え? 1日で4000人? 思わず聞き返す。2020年6月26日、佐賀で公演中、リモート取材に応じてくれた近江飛龍が当時を振り返る。

 現在、フォロワーは8300人(6月26日現在)。

そもそも「17Live」は、大ファンのGacktが配信していたことで知ったという。当初は、大阪・京橋のライブハウスで3月13日に予定していたイベントができなくなって、そのリベンジのように、同じ日に無観客ライブを配信したのが始まりだった。

劇場も閉鎖、公演もままならない状況のなかで、「こんなにいい宣伝の場所はない。近江飛龍を知ってもらう絶好の機会」と思ったという。

 そこから4月、5月と、あれよあれよという間に、フォロワーが増えていく。いち視聴者にもそれは手に取るような熱気となって伝わってきて、リモートでありながらこんなことが起こるのかと、ちょっとした衝撃だった。

あいみょんの「マリーゴールド」に合わせて、ネックレスを首にかけてあげるテイの振り付け。「スマホに頭突き」「首太いけどいいですか?」など、視聴者のコメントがふるっているのも飛龍ファンならでは

 「17Live」はチャットのように、画面上にコメントを流すことができる。視聴者からのそのコメントのすくい方が近江飛龍は絶妙だ。コメントを読んで、笑い、笑わせる。観ているほうの気持ちもぐっとあがって、どんどんその場に参加したくなる。さらに、「17Live」内にはバーチャルギフトボックスが用意されていて、興が乗れば、視聴者はここからギフトを購入して、配信者に投げ銭ができる。金額は数十円から数万円までと幅広い。いってみれば、大衆演劇における「お花」のようなもの。近江飛龍が歌って踊れば、スマホの画面は花だらけ。なんだかもう、ここは劇場なのかしら?

 近江飛龍の「17Live」は、それぞれの場所にいる視聴者を、小さなスマホの画面に一気にひきつけ、目に見えないものを繋いでそこに確かな場をつくる。会ったことなどない視聴者どうしも、何度もそこに通っているうちに、顔なじみみたいな気分になってくるのも不思議な感覚だ。

自宅3階の特設スタジオから配信中。「見た目は17Liveが一番いいから。
実際の僕を観て驚かないでね♡」と視聴者にメッセージも。
湯上りの素顔で、だらだら雑談。トークのうまさも人気の理由。
 

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